エンジニアにもiPadはオススメ

別記事で、経営者と仕事をする人や出先でメモをたくさん取る人にはiPadがオススメと書いた。

しかし、iPadでメモを取ることで恩恵を受けられる人は、実はこういう打ち合わせが多い人だけではない。

私は今iOSエンジニアとしてiOSアプリやiOS向けのSDKを開発したりする仕事をしているのだが、開発業務でも非常に役立っている。

開発業務の中でも複雑な実装をする時は、一度ペンで図に起こしたりして頭を整理する必要があるからだ。複雑な実装でも全部頭の中でスッキリ設計できて、ササっとコーディングに移れるような天才プログラマーや、ベテランエンジニアのような人にとっては不要かもしれないが、私のように一度要素を整理しないとスッキリしないような人にとってはiPadにフリースタイルで書き込めるメモは非常に役に立つ。

PCだけだとなかなか頭に入らないことでも、ペンを持って図に書いてまとめると不思議と頭が整理されてやるべきことが明確になるものだ。

もちろん紙でもいいのだが、iPadなら全部一箇所にまとめて管理できるし、わざわざ紙のノートを持ち歩かなくていい。

こんな感じでiPadのメモで手書きの図に起こしながら頭を整理していた(汚くてすみません)
こんな感じでiPadのメモで手書きの図に起こしながら頭を整理していた(汚くてすみません)

便利なのはメモだけではない。iPadはセカンドディスプレイのようにして利用することもできるし、実機テストでネイティブアプリやWebサイトの挙動を確かめるために使うこともできる。

なので、たとえばPCでビルドしたものをさっと確認したい時などとても便利だ。別にPC上でエミュレーターを出したりブラウザを立ち上げて確認してもいいのだけれど、それだとエディターから一度画面を切り替えないといけない。一度や二度ならいいが、開発者は一日中ビルドや確認と格闘するので、少しでも楽な方がいい。これに限った話ではないが、画面の切り替えは目に負担がかかるので減らすに越したことはないからだ。iPadならPCの横に置いてそれを眺めるだけで済む。

そして、このようにセカンドディスプレイのように使えることは、実はリモートワークにも非常に適していると言える。Zoom等の打ち合わせで何かを説明するときは画面上で自分から資料を共有することも多いと思う。そうしている時は、自分のPC上ではメモを取ったりできない。何故なら画面をシェアしたままだからだ。

厳密にはメモを映さないようにできるけれど、そうしたらシェアしている画面は自分のPC上では小さく表示せざるを得ないし、そもそも自分のメモが誤って共有されてしまっている可能性がありうることを懸念しながらPCでメモを取りたくはない。

そういう時にiPadの方でメモ取りができると、大変役立つ。また、自分の方で長時間プレゼンを行う場合は、メモ取りとしてではなく、プレゼンのカンペ的な確認用途としてPCの横に置いておけるととても心強い存在となる。プレゼンの時はスライドをフルスクリーンモードで写すので、その次のスライドで何を話すのだったか十分覚えきれてない時があるからだ。

単純なことを話したり、文脈上明らかなものを話す時は問題ないが、正確さが求められるものや複雑なものを説明するときなどは、こういった補助用iPadがとても便利に感じる。これは自分の経験からも確信を持って言える。

本業とは別にプログラミングスクールでiOSアプリ開発を週末に教えていたことがあるのだが、このコロナの情勢からリモートで授業を行わなければならないことがあった。

授業では、実際にコードを書きながら動くものを作っていくのだが、もちろん1行1句コードを暗記などしているはずがない。

しかし授業ではライブでコードを書いていかないといけないし、それがきちんと動作して生徒にほらね、こうしたらこう動くんだよ、ということを伝えなければならないわけです。Zoomで自分のXcodeを写しながら実演していたのですが、PC上に確認用のカンペなんか映せないわけですよw

間違いなくiPadは心強い味方として自分のMacbook Proの横でいかんなく存在感を発揮していましたし、これがなければ授業をスムーズにやり通せた自信がありませんwそのくらい有難い存在でした。

なので、エンジニアにとっても非常に役立つツールとしてiPadはオススメです。

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